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2008,04,07, Monday
ペルレ
author : アペルトウェーブ
今回は、ペルレについて少しお話ししたいと思います。

アブラハム・ルイ・ペルレは、1729年にスイス時計産業の発祥の地ル・ロックルに生まれます。時計製作で数々の機構を発明していきます。特に代表的なものでは、日付・均時差を装備し、二重脱進機まで兼ね備えた懐中時計と自動巻機構です。この自動巻機構は、着用する人の運動エネルギーを振子錘に伝え、その反復運動で自動的にゼンマイを巻上げ、蓄えられたエネルギーで時計を作動させるという、まさに当時では考えられない夢のような発明でした。まさに彼が発明したこの機構が現在でも、振子ローターシステムが自動巻時計唯一の最も優れた方法として現在も利用されているということです。この機構が360度自由に回転する回転錘の運動によりエネルギーを取り出すというメカニズムでしたが当時は腕時計ではなく懐中時計全盛時代でしたのでほとんどがポケットに収まっていることであまりこの機構が活躍することはあまりありませんでした。
このような卓越した才能から、スイスクロノメーターの父として知られているジャック・フレデリック・ウーリエやアブラハム・ルイ・ブレゲら当時の若い時計師たちから師匠として慕われていました。
そして、アブラハム・ルイ・ペルレの孫にあたるルイ・フレデリック・ペルレがフランスのルイ13世、シャルル10世そしてルイ・フィリップらフランス王室御用達時計師として活躍して行きます。スプリットセコンド・クロノグラフを開発します。フランス産業博覧会において四つのゴールドメダルを獲得するとともにLegion de Honour(レジオンドヌール)勲章の栄誉にも輝いています。

そして20世紀に入り、腕時計が普及しはじめると、忘れ去られようとしていた自動巻機構に復活の機会が訪れました。1920年、イギリスの時計職人ジョン・ハーウッドは、ルイ・ペルレのものと同じく回転錘による自動巻機構を備えた腕時計を開発しました。ただしこれは回転錘の回転する範囲が130度に制限されていました。これを半回転式といい、それに対してルイ・ペルレの時計のように回転錘が360度回転するものを全回転式といいます。その後1931年、 ROLEXが全回転式の自動巻機構を採用し、それ以後この方式が自動巻の主流となり、今日に至っています。
スイス、ル・ロックル渓谷で1770年に世界最初の自動巻き懐中時計を発明してから225年目の1995年に、「自動巻き時計の父」と称された偉大なスイス人時計師ペルレの名前でブランド名が再興されて、世界初のダブルローター自動巻きシステムを発表し業界を震撼させました。それから記念すべき10年目の2005年、新しいCEOにスイス時計業界に精通しているアルバート・アーニ師を迎え現在では、「新生ペルレ」が豊富なコレクションを製作してます。

このダブルローターのムーブメントは、両面2枚のローターで挟む、この機構は『ディプペロス』と呼ばれ、大きな話題を呼びました。裏側のローター部分と上部の文字盤中央に位置するローター部分が、歯車一個で連結してあり、非常に効率良く回転運動をするようになっているので大変巻き上げ率が高いのです。そんなに激しく動かさない場合でも、巻き上がりが非常に良いので自動巻機構としては優れた機構と言えますね。


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